SUSTAINABILITY REPORT 2021
持続可能な社会づくりへの貢献
脱炭素・省CO2をキーワードに、
アチハは日々の事業活動を通じてSDGsを推進します
アチハにおけるSDGs展開に向けた取り組み

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年に国連総会で採択された「2030年に向けて国際社会が持続可能な開発のために取り組むべき17の目標」です。
アチハ株式会社は、2019年5月、国連グローバル・コンパクトに参加しました。国連グローバル・コンパクトが提唱する「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野・10原則を支持し、各分野の活動に取り組んでいます。

環境- Environment -




日本初の風車建設専用タワークレーンを開発し
建設時の環境負荷軽減と再エネ普及の推進に貢献
過去15年間で合計500MWの風車を建設
当社は2004年に初めて風車建設に携り、早15年。これまでに合計500MWを超える風車を建設してまいりました。これらの風車の年間発電量は約35万世帯の電力使用量に相当します。
建設に必要な用地は従来の3分の1
風車の建設にあたっては、クレーンなどの重機の作業スペースを確保するため、森林伐採による用地の確保を行う必要があります。当社は、森林伐採を最小限に抑えるため、省スペースで作業が可能な「タワークレーン」を国内メーカーと共同で開発しました。
特殊機材の導入により資材の輸送にも配慮
風車建設に必要な資材の運搬には、輸送路を確保するため、道路の拡幅などを行う必要があります。当社では風車の羽(ブレード)を持ち上げて輸送する特殊機材(傾斜装置)を採用することで、森林伐採を最小限に抑える工夫をしています。

風車の大型化に対応するタワークレーンの開発
近年、発電容量を大きくし、発電コストを下げる動きが加速化し、風車の大型化が進んでいます。当社では風車の大型化に対応するため、日本初の風車建設専用タワークレーンを開発しました。

社会- Social -




SLリース事業を通じ、地域活性化に貢献
2017年4月に愛知県あま市より搬入したD51形蒸気機関車は、和歌山県有田川町の有田川鉄道公園にて、軽油を燃料とする大型コンプレッサーを用いた圧縮空気方式に改良し、同年7月より試験走行と機関士の養成、習熟訓練を実施してまいりました。
新潟県上越市で地域活性化の起爆剤に
2020年11月より、新潟県上越市の「えちごトキめき鉄道」にリースを開始し、2021年4月には同社により「直江津D51レールパーク」がオープンしました。新潟県鉄道発祥の地として知られる直江津に、新たな鉄道テーマパークがお目見えし、地域活性化の起爆剤として期待されています。

地方・海外での鉄道車両のリユースを推進
大手鉄道事業者で活躍した鉄道車両を、国内外問わず、販売・輸送・据え付けまで、一貫したリユースの取り組みを推進しています。これまでに1000両以上を扱い、限りある資源の有効活用に貢献しています。

40年続く大阪ベイエリアでの「南港の鯉のぼり」
大阪ベイエリアにおける5月の風物詩として地域の方々にお喜びいただいてる「南港の鯉のぼり」は、昭和、平成、令和の時代の風を受け、40年を迎えました。当社本社の敷地に留め置いた大型クレーンの先端に取り付けた鯉のぼりを毎年欠かさず泳がせています。

ガバナンス- Governance -



労働災害ゼロをめざして
悲惨な労働災害を絶対に発生させないという強い思いのもと、作業現場の安全パロール、安全点検、安全講習会、中央安全委員会の開催、ヒヤリハットの共有など、各種安全対策を積極的に実施し、安全意識の醸成、基本動作の徹底に取り組み、労働災害の未然防止に努めています。
ダイバーシティーの推進
女性社員の活躍推進
管理職への女性社員の配置、在宅勤務の推進など、社員一人ひとりがライフスタイルに合わせた自由度のある働き方で、会社・社会に貢献できる風土づくりを進めています。
外国人社員の積極採用
国籍に関わらず多様な人材の採用を推進しています。2021年4月現在の社員に占める外国人社員の割合は約10%となっています。
「働き方改革」の推進
毎週水曜はNO残業デーと位置づけ、管理職も含め全員が事務所を撤収する取り組みを行っています。今後は更なる生産性向上の意識を醸成する取り組みを進めてまいります。
リモートワークの推進
新型コロナウイルス感染症を契機とした、リモートワークの推進を、2020年4月より行っています。学校の休校に伴うお子様の世話が必要な社員に特別休暇を付与するなど、各種制度の充実を図っています。
高い倫理観の醸成
企業倫理研修の実施
全社員を対象とした企業倫理研修を実施し、事業に関わる法令や規則の遵守のみならず、ハラスメントの防止などの社員教育を実施しています。2021年度からは企業倫理に関する相談・通報の窓口を設けています。
フィロソフィ会の開催
当社の経営理念や大切にしたい心得を、全社員に対し、社長自ら講話し、議論し合う、フィロソフィ会を定期的に開催し、社員の志気を高めると同時に、高い倫理観の醸成を図っています。また、リモート開催や、社内ポータルから過去開催分の聴講ができるよう工夫するなど、理念・心得の浸透に努めています。